【PER】 株の基本!初心者が理解できた必須指標を解説

株式投資

投資を始めてみようと思っても、聞いたことのない専門用語がたくさんありますよね。

投資の本や雑誌を読んでもイメージがわきずらくて、いまいち理解できないなんて

こともあると思います。

そして、何より「まずは何から覚えたらいいんだ?」と感じたりしますよね。

 

私がそうでした。

わからないことに、大切なお金を投資してしまえば不安になりますし、それは
ギャンブルになってしまいます。

株式投資を始めるなら、最低限の知識がほしいですし、なにより割高な時に株を
買うより、割安な時をねらって買いたいですよね。

今回説明するPERは、株式投資をはじめるうえで最も有名な指標で、知っておくべき
基本用語の1つです。

私も最初にPBRとPERを覚えました。
PBRの説明は別のブログで書きましたので
よかったら、ぜひ読んでみてください。

    

ということで、

今回は知識ゼロだった私が理解できた、最も有名な基本指標「PER」について説明します。

これがわかると、

株を買う時、割安度を判断する1つの目安になります。

   

まずはザックリ説明。PERとは。

PER( 株価収益率)とは、会社の利益からみて、今の株価が割安なのか判断するために

使われる指標のことです。

ちなみに、Price(株価)Earnings(収益)Ratio(率)の略ですが、これは覚えなくても
大丈夫です。

私も「Earnings(収益)」とか英語が苦手なので覚えていません。
いちおう、書いてみました。

PERをもう少し詳しく説明すると、

PERとは、「株価が1株あたりの純利益の何倍なのか」ということです。

計算式は

PER=株価÷1株あたりの純利益(EPS)となります。

そして、PERは高いほど割高で、低いほど割安と言われています。

一般的に言われている基準は、

PER10倍以下:割安

PER15倍:適正な水準

PER20倍以上:割高

と言われています。

いきなり、わかりにくいですよね!
「純利益?」利益はわかるけど「純!?」とかなりませんか?
私がそうでした!
でも、大丈夫です。これから説明します。

 
ちょっと、難しそうに思うかもしれませんが、

私のような特に才能のない平凡サラリーマンでも理解できました。

ここまで説明した中で、計算式だけではイメージが湧きにくいので、具体的に数字を入れた例も、

このあと説明しますね。

それから、割安の判断基準については、注意点があるので後半に説明しますね。

PERを理解するポイント3つ

上記でPERをザックリ説明しましたが、もう少しわかりやすく説明しますね。

PERとは何か。そして、どう使うかのポイントは3つです。
しかも、難しくありません。

①会社の利益から割安度を判断する。
②PERの基準は使い方が大切
③PERは期待値でもある

まずは、この3つの内容がわかれば、株を買う時の判断材料の1つになります。 

  

ちなみに、私は英語に拒否反応がでてしまい、最初は

「PERは割安度をみるもの!」

としか理解していませんでした。
ポイントがあるので、ぜひ覚えてください。

割安度を会社が稼ぐ利益から判断する指標

PERとは、「株価が1株あたりの純利益の何倍なのか」ということで、

計算式は

PER=株価÷1株あたりの純利益(EPS)となります。

または、

PER=時価総額÷純利益

でも計算できますが、上の計算式との違いは、1株あたりで計算をするかの違いです。

なので、まずは「そうゆう、算出方法もある」くらいに覚えておけば大丈夫ですよ。

しかし、なんだかイメージがわきにくいですよね!
私がそうでした。
でも、覚え方があるから大丈夫ですよ。
それから、「純利益」「時価総額」「EPS」とは何か、下に
簡単に説明してますので、確認してみてください。

では、上の計算式は、具体的に、そして簡単にどういうことかというと、

1000円で買った株が、1年間で1株あたり100円の純利益をだす場合、買った金額を回収
できるのは10年かかるということです。

この考え方をもう少し、イメージしやすくすると、

時価総額100億円の会社の株を全て買って、この会社が自分のものになったとします。
そして、この会社が1年で10億円の純利益を稼ぐ場合、10年で買った金額を回収できる
ということになります。

この回収にかかる期間10年がPERになります。

PER=1000円(株価)÷100円(1株あたりの純利益)=10倍 ⇒ PER10倍=回収に10年かかる

なので、「PERは、買った株価を回収するまでかかる期間」

覚えるとイメージがわきやすいですよ。

PER10倍⇒10年かかる

PER20倍⇒20年かかる

こんな感じです。

当然、回収する期間は短いほどいいですよね。

なので、PERは低いほうが割安ということになります。

しかし、PERが高い会社、低い会社には特徴があって、ここを知ることが大切なので、

後半で説明していきますね。

  
ここまでで1つ注意点があります。

それは、上の説明はあくまで考え方ということです。

  

注意点

実際、純利益は配当金として1部を株主に還元したり、
設備投資や人を雇うことなどで、会社を成長させるための投資に
まわしたりします。

これは、会社が成長して企業価値があがれば、株価も上がるので、
株主に還元しているという会社の方針です。

配当をだしていない会社は、amazonなどが有名です。

つまり、実際、純利益は全て株主にはいるわけでは、ありません。
あくまで考え方ということです。

  

 

【PERには予想と実績の2種類ある!?】

ここで、PERには、予想と実績の2つがあります。

気になる銘柄のPERを調べる際には、この予想と実績を目にすることがあると思います。

簡単に説明しますと、

〈予想PER〉

発表される来期の業績の予想値をもとにして計算されたPER。

〈実績PER〉

直近の決算の業績をもとに計算されたPER

ここで、

このどちらを見たらいいんだ?となると思いますが、

一般的には、予想PERの方が使われます。

それは、株価は将来の業績を予想して動いていくからです。

考え方によるので、どちらがいいと一概には言えませんが、予想PERの方がよく使われるといった感じですね。

米国では、実績PERを使うと言われています。

それは、予想は、曖昧なので、過去の実績をもとにして計算された
PERを使うという考え方からです。

そして!

ここまでで、よくわからない言葉がでてきましたよね!

「時価総額」とか「純利益」とか「EPS」とか。

私がそうでした。

1つ1つの単語がわからない!

という感じでした。ですが、

少しづつ覚えていけば大丈夫です。

 

なので、簡単に用語の説明をします。

〈時価総額〉

時価総額=株価×発行済み株式数

で求めます。そして、時価総額とは企業価値を評価する指標です。
時価総額が大きいと、将来の会社の成長が期待されているということになります。

〈純利益〉

企業が得た収入からすべての費用を引いて、最終的に残った純粋な「利益」のことです。

この辺の収益の話は、損益計算書(PL)の見方でブログを書きますね。
投資をする上で、ザックリでも覚えておくといいですよ。

 

〈EPS〉

発行している株式の1株あたりの純利益。
企業の稼ぐ力を見る指標です。

PERの基準・使い方

PERの一般的に言われている基準は、

PER10倍以下:割安

PER15倍:適正な水準

PER20倍以上:割高

と言われていますが、実際は業種によって平均値が異なります。

例えば、ITセクターは、高PERで、銀行業は低PERだったりします。

それは、

今後、成長する期待が高い会社ほど株価が高くなるからです。

そのため、業種でみても今後成長していきそうな分野のPERの平均値が
高くなるということです。

ということで、PERは業種やビジネスモデル(市場)で異なってきますので、
業種や同業他社の平均値を比較して、みていきましょう。

例えば、PERが30倍の株があるとします。

一般的に言われる基準のPER15倍より高いから割高な株と思ってしまいますが、

その会社の業種の平均が40倍で、その会社に成長の期待があれば、その株は割安となります。

「PERが高い会社」「PERが低い会社」の特徴

「PERは、買った株価を回収するまでかかる期間」と「PERは業種によって平均値が違う」
ということを説明しましたが、

ここで、一つ整理しておきたいことがあります。

上でも少し説明しましたが、それは、「PERが高い会社」、「PERが低い会社」とは、
どんな特徴があるかということです。

PERは、割安度をみる指標といわれていますが、「PERが低いから割安な会社だ!」と思っても、
その会社が、将来の成長を見込めない場合、株価も上がりません。

なので、簡単に特徴をまとめますと、

〈PERが低い銘柄〉

・期待が低い会社
ここで、期待が低い会社とは、利益率が低いなど、今後の成長が予想しにくい会社です。

〈PERが高い会社〉
・期待が高い会社。
 毎年同じような利益率で利益をだしているなど、今後の成長が期待できる会社。

例えばITセクターなどは、将来の成長期待が高くなることから株価が高くなります。
そうすると、PERは高くなります。

  

ITセクターは、工場などをもたないので、固定費が少なくなるのため

利益が期待できるわけです。

ズバリ、特徴を簡単に言うと、期待が高い会社か、低い会社かということになります。

シンプルですが、まずはこんな感じで覚えておけば大丈夫です。

   

それと、PERは奥深い指標なので色々な考え方や、

使い方がなどあるということも覚えておいてください。

例えば、PERが100倍と高い会社があったとしたら、成長の期待が高くても回収期間が100年
だから割高!と感じるかもしれませんが、その銘柄を買う投資家はいます。

どのような考え方をしているかというと、

例えば、その会社の株価が1000円で予想EPS10円。つまりPER100倍。
この会社が3倍成長を2年間続ける見込みがある場合。

1年後の予想EPSは、30円。(10円×3倍成長)
2年後の予想EPSは、90円。(30円×3倍成長)

となります。

ここで、今の株価1000円で計算すると、

株価1000円÷予想EPS90円≒11

PERは11倍になるからお買い得。

と考えるわけです。

ここまで、計算するかどうか、ともかく

PERが高くても、利益をだして成長していきそうな会社は、投資家がその株を買うため、
株価は上がります。

なので、PERが高くても、総合的に判断して買う銘柄として検討したりします。

逆にいうと、PERが低い銘柄をみつけたら、収益が

どうなっているかなどPERが低い理由を調べてみる

といいですね。

それと、今後成長が期待される分野の企業かどうかも。

PERは、今後も成長することが予想される会社を割安な時に買いうための、判断材料の
一つの指標として使えますね。

まとめ

PERは、会社の利益から割安度を判断する指標であり、株価が1株あたりの純利益の
何倍なのかをあらわす指標です。

しかし、イメージしにくいので、「PERは買った株価を回収するまでかかる期間」
と覚えるとわかりやすいです。

そして、PERの基準は、15倍が適正な水準と言われいますが、各業種によって平均値が
違うので、業種別の平均値を確認して判断材料にしましょう。

将来の成長が期待できる会社は、その株を買う人が多くなるため、株価が上がります。
すると、PERは上がります。その逆であれば、PERは下がります。
なので、PERは、その会社の期待値ともいえるのです。

そのため、今後、期待される業種のPERの平均値は高いなど、業種別でPERの平均値が
異なってきます。

簡単にまとめましたが、PERは、奥深いともいいます。

ですが、投資を始めてみたいけれど、何からどう覚えればいいかわからないといった
方がいれば、今回の内容を知るだけでも投資を始めるきっかけになると思います。

今回、株を買う時の判断材料としてPERという指標を説明しましたが、

他にも指標があるので、また別のブログを書いていきますね。

そして、平凡なサラリーマンの私と同じように、教育費や老後資金など、将来に不安を感じて、投資を始めてみたいと思っている方や、投資に興味がある初心者の方の参考になればと思っています。

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