株式投資をはじめてみようと思ってもわからない言葉がたくさんありますよね。
専門家や投資に詳しい人の説明を聞いたり、読んでみても専門用語がわからなくて理解できない
なんてことがよくあると思います。
そして、なにより「いったい、何から覚えたらいいんだ?」と感じたりしますよね。
私がそうでした。
大切なお金を投資するのに、わからないことが多いと不安になります。
そして、株式投資を始めるなら、だれでも割高な時に株を買うより、割安な時をねらって買いたいですよね。
今回説明するPBRは、株式投資を始めるうえで知っておくべき基本用語で、よく見かけたり、聞くことがあると思います。
私も最初にPBRとPERを覚えました。
PERの説明は別のブログで書きますね。
ということで、今回は初心者の私が理解できた、覚えておくべき基本指標「PBR」について説明します。
これがわかると、
まずはザックリ説明。PBRとは。
PBR(株価純資産倍率)とは、会社がもっている資産からみて、今の株価が割安かなのか判断するために使われる指標のことです。
特に、景気が悪い時は会社は利益を出しずらいので、会社の資産で株価を判断するPBRが重視されます。
PBRの求め方ですが、株価を1株あたりの純資産(BPS)で割って求めます。
つまり、株価が1株あたりの純資産(BPS)の何倍かということです。
PBR=株価÷1株あたりの純資産(BPS)
そして、PBRが1倍より高いと、割高。
PBRが1倍未満では、割安。
と一般的に言われています。
いきなり、なんかよくわからないですよね!
「純資産?」とかなりますよね!
でも、大丈夫です。これから説明します。
そして、特に才能のない平凡サラリーマンのわたしが理解できました。
計算式だけではイメージが湧きにくいので、具体的に数字を入れた例もこのあと説明しますね。
PBRを理解するポイント3つ
PBRを理解するポイントは3つです。
しかも、難しくありません。
①割安度を判断するもの
②会社の資産で割安度を判断する
③なんで資産で判断するのか!?
PBRは「資産」と「割安度の判断」がキーワードってことですね!
それと、なんで資産で判断するのか、ひっかかりますよね。
PBRの3つのポイントがわかったら、PBR何倍が割安の目安になるのかが大切です。
一般的にPBR1倍が判断基準といわれていますが、これもポイントがあるので、後半に説明しますね。
これでスッキリ!PBRは、なんで資産で判断するのか!?
PBRを理解する3つのポイントの「③なんで資産で判断するのか!?」
についてですが、会社が解散するとなると、会社の純資産は株主にもどってきます。
なので、会社が解散したとき、株主にもどってくる会社の純資産に対して、今の株価が割安か
をみる指標ということになります。
解散? 倒産って言葉は聞くけど何がちがう?
しかも、純資産? 純?ってなりますよね。
わたしが、なりました。
「解散」とか「純資産」とか、聞きなれない言葉がでてきたので簡単に説明しますね。
この2つのことを知るとPBRは資産で判断する指標である理由がスッキリします。
【純資産とは】
純資産とは、会社の総資産(お金、株、債権、不動産)から負債(銀行からの借り入れ、流動負債や固定負債)を引いて残ったお金のことをいいます。
負債ってなんか難しい言葉ですよね。負債とは、返済が必要なお金です。
この辺の会社の財政状況のをしる貸借対照表の見方については、あとでブログにしますね。
【倒産と解散の違い】
まず、倒産とは経営が行き詰って不渡りを出したり、会社更生法や民事再生法、破産申請をした状態で、法的には破産というそうです。
つまり、倒産とは、会社が経営を続けられなくなる状態だそうです。
解散ですが、会社の存在を消滅させてしまうことで、負債(債権や債務)の返済を終えたあと、
残った財産は株主に配分され、清算が完了となります。そして、会社が消滅となります。
ということなので、
会社が解散したとき、純資産は株主にもどってくるから、
PBRは会社の資産からみて、株価の割安度を判断する指標ということなんですね。
言いかえると、会社が解散した場合PBRは、株価より多く純資産をうけとれるかどうかがわかります。
ちなみに、「1株あたりの純資産」のことを「解散価値」ともいいます。
これで、「③なんで資産で判断するのか!?」がわかりましたよね。
PBRの判断基準は?本当に1倍?
PBR=株価÷1株あたりの純資産(BPS)
でもとめると説明しましたが、
まず、1株あたりの純資産のことをBPSといいます。
BPSもよくでてくる言葉なのでだんだんと覚えておくといいですよ。
またでてきた!
PBRにBPSとややこしい!
となりますが、覚えておきたい指標は
5つくらいなので、ゆっくり、1つずつ
覚えるといいですよ
PBRは株価(1株の値段)を1株あたりの純資産(BPS)で割ってもとめますが、
具体的に数字をいれていきますと、
例えば、純資産100万円の会社が100株発行していたとすると、1株あたりの純資産(BPS)は1万円となりますよね。
ここで、A:株価が3万円だったとすると、PBR3倍
B:株価が1万円だったとすると、PBR1倍となります。
C:株価が5000円だったとすると、PBR0.5倍となります。
株主にもどってくる取り分は1株あたり1万円なので
会社が解散したときに純資産は株主にもどってくるんですよね。
これ知らずに今まで生きてました。
Aの株価3万円の場合、現在の株価が取り分1万円に対して3倍→割高
Bの株価1万円の場合、プラスマイナス0
Cの株価5000円の場合、現在の株価が取り分1万円に対して0.5倍→割安
このように、PBRは1倍より低い場合、現在の株価が、会社が解散した時に株主にもどってくる取り分より下回っていることになるため、割安と判断されますが、注意することがあります。
PBRは、会社の解散価値(1株あたりの純資産)と株価が同じになる1倍が判断基準となりますが、
あくまで1つの目安として考えてください。
PBR1倍以上ということは、将来期待されているから株価が
上がっていて、今後も上がるとも見れるからです。
注意!PBR1倍以下でもこんなことが!
1株あたりの純資産が1万円で株価が5000円だった場合、PBR0.5倍。
つまり、解散したときの取り分1万円にたいして株価5000円で割安だから買い時か?
というと注意点があります。
2つの例をだしますね。
①PBR0.5倍だとしても企業が赤字の経営であれば、株主は株を売りますから株価は下がります。
するとPBRは下がります。仮にPBRが1倍であっても下がる
②会社の業績が良いにもかかわらず、市場全体や業界が下がっていて投資家が株を売っているときや、他の企業に投資家の資金(注目)がまわっているときには(IPOなど)、PBRが下がります。
②の場合、景気の回復や、業界の将来性に注目が集まったり、投資家の他の企業への注目が落ち着いてきたら、株価は上がっていく可能性があります。
なので、下がっている今は割安と判断できるわけです。
つまり、PBRが低いからといって、全然ちがうわけです。
そして、業績の良い会社で、市場的にも将来さらに利益を増やしていけそうな会社のPBRが
1倍に近づいていたら株を買うチャンスというわけです。
企業の業績や健康状態をみるPLやBSについては
あとでブログにまとめますね。
ただし、業績の良い企業のPBRが1倍以下になることはなかなかありません。
日経平均のPBRは1倍以上ですし、1.5倍以下がPBRの判断基準ともいわれたりしています。
なので、PBRは1倍以外にもう1つ判断目安があります。
PBR1倍以外のもうひとつの判断目安
PBRは業種によって平均値がちがいます。
株価は将来利益を稼ぎ出すという期待がのった価格になるため、業種によって平均値がPBR1倍以上であったり、
反対に平均値が1倍以下の業種があります。
PBR1倍以下というのは、割安度をみるの1つの目安としておき、
さらに各業種ごとの平均値を、割安度の判断材料にしましょう。
例えば、
「情報・通信業のPBRの平均値は2.8倍であるが、気になっている銘柄のPBRが1.5倍で、会社の業績・財務がよい状態。
しかも、市場も今後期待できるから投資対象にしよう」
という感じに判断材料となります。
ここで、業種別のPBRですが、「PBR 業種別」または「JPX」で検索してみてください。
JPXは日本取引所グループというところで、簡単に各年や月の業種別PBRを確認できますよ。
まとめ
PBRは株価の割安度を会社の資産から判断する指標です。
ここで、なぜ資産から判断するのかというと、会社が解散すると、純資産が株主にもどってくるからです。
なので、PBRは、今の株価が、1株あたりの純資産の何倍なのかをみる指標ということです。
ここで、ポイントはPBR1倍が判断基準になりますが、各業種ごとでPBRの平均値がちがうので
業種別の平均値も判断材料にしましょう。
それと、会社の業績や市場もふまえて割安度を判断しましょう。
株を買う時って少しドキドキしますよね。
それに、ねらっている銘柄があるなら割安の時に買いたいですよね。
今回、株を買う時の判断材料としてPBRという指標を説明しましたが、
他にも指標があるので、また別のブログを書いていきますね。
そして、私のように、教育費や老後資金など、将来に不安を感じて、投資を始めてみたいと思っている方や、初心者の方の参考になればと思っています。
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